東日本大震災のニュースを見ていて・・・

みなさん、こんにちは。

東日本大震災から早くも5年が経過しました。テレビを見ていますと特集で連日被災地の状況が放映されています。

その映像を見ながら

「役 割 ”人はなぜ働くのか”」著者 佐藤芳直 プレジデント社出版の本の一節を思い出しました。

そのタイトルは
「高校球児が示してくれた『敬意』と『敬意』は必ずつながるということ。」

です。

以下に抜粋しました。

宮城県石巻市は東日本大震災のときの「人口対死者率」が最も高かった街です。その石巻市にある石巻工業高校が、2012年春の「第84回選抜高等学校野球大会」において21世紀枠で出場しました。

その前の年、つまり2011年7月の宮城県大会のときには、同校のグラウンドにはまだ瓦礫が残っていて、彼らは野球ができる状況ではありませんでした。

そのような環境下にあって、部員たちは「自分たちに何ができるか?」と話し合い、「オレたちにできることは野球だ。野球でみんなを励ますしかない」という思いから、自らの手で瓦礫を片付け、グラウンドの一部を整備しました。そして、猛練習の結果、県大会にまで駒を進めたのでした。

県大会の入場行進のとき、彼らは「あきらめない街、石巻 その力に俺たちはなる」という横断幕を掲げていました。それを見た私は、若者たちの純真さに心打たれ、涙がボロボロと込み上げてきました。

その大会では残念ながら敗れてしまいましたが、続く秋の大会で勝ち上がり、東北大会まで進んだ戦績が評価され、翌2012年の春の甲子園野球大会の21世紀枠に選抜されたわけです。

同校野球部主将の阿部翔人君が開会式での選手宣誓のクジを引き当てたときには、私は「野球の神様って本当にいるんだな」と思ったものです。

「東日本大震災から1年、日本は復興の真っ最中です」

そんな言葉に始まる見事な選手宣誓に、甲子園球場は湧き上がりました。
第1回戦の対戦相手は鹿児島県代表の神村学園。試合は惜しくも9対5で敗れましたが、試合終了後の両チーム挨拶のとき、そこで感動的な光景が繰り広げられたのでした。

ホームベースをはさんで両チームのメンバーが整列し、「ありがとうございました」と挨拶を交わした後、神村学園の選手たち全員が帽子とグローブをグラウンドに置いて石巻工業の選手たちのもとに歩み寄り、両手で握手をしたのです。

なぜ、グラウンドにグローブを置いたのでしょうか?

神村学園の松本喜次監督は朝日新聞のインタビューに答えて、次のようにコメントしていました。

「選手が、片手でなく両手で握手をしたいと言ったのです。我々は不自由なく野球ができる。震災で苦労しながらここまで来た相手への敬意です」

私は、感動しました。大人たちはよく、「最近の若者は・・・」と言いがちですが、いまの若者たちの方が我々の世代よりもはるかに素晴らしい。心からそう思いました。

これに対して石巻工業主将の阿部翔人君は次のようにコメントしていました。

「神村学園の主将から『ありがとう』と声をかけられ、本当にうれしかった」
敬意というのは必ず伝わるものです。

その阿部翔人君は、「学校の先生になりたい」ということで、その後教育者としての道を進むべく大学に進みました。いい教育者になるはずだと期待しています。

神村学園の選手の中では、石巻工業戦で救援投手としてマウンドに立った柿澤貴裕君が、野手としての才能が評価されてプロ野球チームにドラフト指名を受けました。それも、仙台を本拠地とする東北楽天イーグルス。これも何かの縁です。

プロ野球選手となった柿澤選手は、初任給の50万円を全額石巻工業に寄付しました。母校の神村学園ではなく、甲子園で戦った相手に寄付したのです。

「なぜ寄付したのですか?」

と質問された柿澤君は、次のように答えました。
「あの時の試合が自分の野球に対する姿勢を決定づけてくれました。どんな困難があったとしても、その困難から立ち直ろうとする。そのくらいの野球に対する情熱を示してくれたことに対して、私は何かを返さねばならないと、ずっと思っていました。わずか50万円ですが・・・」

敬意はつながるのです。
敬意は敬意を生むのです。

そして、甲子園の試合から1年後の2013年3月22日。
神村学園新チームの選手たちはわざわざ石巻まで出向き、石巻工業の選手たちといっしょに、まだ瓦礫の残っているグラウンドの整備をしました。

「1年前、甲子園で石巻工業と戦って、自分たちは野球をやる情熱をもらいました。その情熱を返したい」

という言葉どおり、いっしょに瓦礫を片付け、トンボをかけたのです。
整備を終えたグラウンドで、練習試合。試合ですから、当然、闘志むき出しでぶつかり合ったはずですが、グラウンド上には一人の人間同士としての敬意の交流があったはずです。

みなさん、いかがでしょうか。

これ以上の余計なコメントは差し控えたいと思います。

よしだ労務管理事務所

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