社員のやりがいを育む3つの要素

みなさん、こんにちは。

今回は、最近読んで感銘を受けた雑誌(「致知 8月号)の一部記事をご紹介したいと思います。

「世界と日本の懸け橋になる」 王宮 道頓堀ホテル 専務 橋本 明元さんのインタビュー記事から抜粋しました。

「誰に・何を・どうやって売るか」

橋本 5年間の中国生活を終え、2007年、32歳の時に常務として会社に戻りました。

その頃はホテル業界が過当競争になっていまして、難波や道頓堀にも大手チェーンのビジネスホテルがどんどん進出してきました。

そういうところって知名度はあるし、安い。一方、私たちの部屋は古くて汚い。お金がないから改装ができない。じゃあどうするかというと、価格で競争するしかなかったので、値引きをして売っていたんです。

稼働率や利益率は下降の一途を辿り、このままじゃ倒産すると。そう思って、経営に関する本を読み漁り、セミナーにも参加して、とにかく勉強しました。

ー 打開策は見出せましたか。

橋本 そんな時、あるセミナーで「誰に・何を・どうやって売るかが大事だ」という話を聞きましてね。競合他社と同じようなお客様に、同じような商品を、同じような売り方で売ったらあかんと。

それで考えた末に、東アジアの20代女性の個人旅行客をターゲットに絞り、部屋を売るのではなく、思い出を売っていこうじゃないかと思ったんです。

当時、ビジネスホテルで海外のお客様に徹底的にサービスするところはありませんでした。なぜなら、手間がかかるし、チェーン店はサービスを均一化しないといけない。その点、私たちは単体のホテルなので、海外のお客様に特化できたんです。

ー チェーン店の弱点を突かれたと。

橋本 そこから冒頭にご紹介したような国際電話無料や外貨両替手数料無料のサービスを展開しようとしたんですが、その時に社内から反対が挙がったんです。

「専務、そんなのどこもやってませんよ。」って。要するに、経営者の発想からすれば、業界の常識を覆して新しいことをやっていくのは当たり前なんですが、社員さんはそれを押し付けられていると感じたり、変化を嫌ったりして反発する。

そう気づいたときに、私は、「ああ、大事なのは社風や」と。社員さんがこの会社で働けて、仲間と働けて幸せだと感じる。あるいは、自分の会社、仕事が社会の役に立っていると誇りを持つ。そういう幸せと誇り、やりがいの溢れる会社にしたいと思ったんです。

「社員にやりがいを育む三つの要素」

ー 社員が幸せと誇り、やりがいを感じる会社づくりに向け、どんなことに着手されましたか。

橋本 そのためには大きく三つの事が大事ではないかと思いましてね。一つは自分たちの意見を聞いてくれる土壌があるかどうか。

当時、ある女性社員から、「女性化粧室に姿見を置いてほしい。」と言われたんですよ。男性の私からすると、そんなの要るのかなと思ったんですけど、買ったんです。

そうしたら、その鏡を誰に言われることもなくきれいに拭くようになったんですよ。で、同僚や後輩に、「これわたしの意見やで。」と言っているのを聞いて、社員さんは自分の意見を聞いてほしい、会社に貢献したいと思っているんだなと。

そこで、改善提案制度を導入し、目安箱に自由に意見書を書いて放り込めるようにしました。一切強制しないのに、もう改善提案の嵐ですね(笑)。

最近は、改善提案したことに対して後でいちいち上役の許可を取るのもどうかなと思って、1回あたり20万円以内であれば自由に使っていいことにしています。

ー 社員に決裁権を与えていると。

橋本 いわゆる経営者ですよね。自分で責任を持ってお金を使うことによって経営感覚が身につくし、会社への愛着も湧くと思います。

二つ目が、会社や経営者が自分のことを大事にしてくれているという実感があるかどうか。

例えば福利厚生の面では、病院代は全額無料ですし、本人だけでなく、家族にも適用しています。入院しても手術しても、会社がすべて負担すると。

それ以外には、社員さんの誕生日はもちろん、その配偶者の方の誕生日にもプレゼントを贈っています。そこに手紙を添えて、旦那さんや奥さんの会社での活躍ぶりを綴り、それはご家族の支えのおかげですよ、と心からの感謝を伝える。

そうすると、しんどい時があってもご家族が味方になってくれて、踏ん張れると思うんです。

ー 社員のみならず、そのご家族も大事にされているのですね。

橋本 そして三つ目が、使命感。自分の仕事が社会の役に立っているという実感があるかどうか。

弊社の使命は、「世界中の人に日本の文化・おもてなしを体験・体感していただき、心に残る思い出づくりのお手伝いをしています。そして一人でも多くの方が日本を好きになっていただけるよう努力しています。」というものです。

なぜこれを使命に掲げたかというと、一つは先ほどもお話したように、祖父の故郷を見たこと。あの時、中国人の血が入っていることに初めて誇りを感じ、自分の使命は世界と日本の懸け橋になることだと気づいたんです。

ー 世界の懸け橋になる。

橋本 もう一つのきっかけは東日本大震災です。あのときに海外のメディアが避難所で暮らす日本人の姿を称賛している映像を見たんですね。海外であれば支援物資が届くと取り合ったり、暴動が起きたりする。

でも、日本人は1時間も2時間も耐え忍んで列に並んだ。日本人が本来持っている心は美しいなと。そして、この心を世界の人たちに伝えたいと思ったんです。

実際、社員さんはみんな「日本を好きになってもらうんや。」って、イキイキしながら、イベントの企画から運営まで全部やっています。

社会の役に立つというと、ついボランティアとか寄付とかに行きがちですよね。確かにそれは大事なことで、私たちも毎日ホテル周辺の清掃活動を自主的にやっています。

でも、それ以上に大事なのは、普段の仕事そのものが社会の役に立っているという実感を持つことじゃないでしょうか。

ー 以下 略 

いかがでしょうか。社内で取り組むヒントになれば幸いです。

よしだ労務管理事務所

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