職員に「辞めてほしい」と思ったとき・・・

みなさん、こんにちは。

職場でチームリーダーとして職員を指導・教育しているとき、『何回言っても同じミスをする』 『どうしてこんなこともできないの』 『言ったとおりにやってくれない』 などとイライラが募り、ついには 『もうあの人には辞めてほしい』と思ったことはありませんか?

一方で、『”解雇”という労務トラブルは避けたい』 『辞めさせると人手が足りない』 という現実の課題に、うっ憤が溜まっているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、『なるほど!』と感銘を受けた記事を見つけましたのでその一部をご紹介します。

月刊誌「致知」10月号 「自らを省みて自ら変わる」
講話者 志ネットワーク「青年塾」代表 上甲 晃氏
(上甲 晃氏は、以前松下政経塾の副塾長を務められた方です。)

【問われるのは自分から変わる勇気】

松下政経塾で十四年間塾生を育ててきた中で、やる気のない人を教育するのも難しいが、自分に自信のある人を教育するのも難しいことを痛感しました。

自分を偉いと思い込んでいる人は、素直に言うことを聞かない。松下政経塾には当初、エリートを自認して偉そうにしている塾生がたくさんいました。人のいうことを聞かず、理屈が多く、指導には大変苦労しました。

そんな私に大きな示唆を与えてくださったのがマザー・テレサでした。

マザー・テレサの言葉に常々深い感銘を受けていた私は、この人に会いたいという思いを募らせ、ついに後先考えずにインドのカルカッタ(現コルカタ)へ渡りました。彼女に直接、どうしても聞いてみたいことがあったからです。

当時のカルカッタは人口一千万人のうち二百万人が路上生活者で、至るところに生死も分からない行き倒れの人が転がっていました。

全身から膿を出している人、ウジ虫の湧いている人、とても側に寄れたものではありません。

しかしマザー・テレサと仲間のシスターたちは、一番死に近い人から順番に抱きかかえて、死を待つ人の家に連れて行き、体を綺麗にに洗ってあげ、温かいスープを与えて見送るのです。

せめて最期の瞬間くらいは人間らしくと願ってのことでした。

運よく、カルカッタの礼拝堂でマザーに面会することができた私は、 「どうしてあなた方は、あの汚い、怖い乞食を抱きかかえられるのですか?」 と尋ねました。

マザーは即座に、 「あの人たちは乞食ではありません」 とおっしゃるので、私は驚いて 「えっ、あの人たちが乞食でなくていったい何ですか?」 と聞くと、
「イエス・キリストです」
とお答えになったのです。私の人生を変えるひと言でした。

マザーはさらにこうおっしゃいました。
「イエス・キリストは、この仕事をしているあなたが本物かどうか、そしてこの仕事をしているあなたが本気かどうかを確かめるために、あなたの一番受け入れがたい姿であなたの前に現れるのです」

目から鱗が落ちる思いでした。マザーの言葉を伺った瞬間、私が松下政経塾で、あんな人は辞めてほしいと思っていた塾生が、実はイエス・キリストであったことに思い至ったのです。

自分はこれまで、他人を変えようとするあまりどれほど人を責めてきたことだろうか。しかし、いくらそれを続けたところで人を変えることはできない。

人生でただ一つ、自分の責任において変えられるのは自分しかない。常に問われているのは、自分から変わる勇気を持てるかどうかだ。このことに気づいた途端、心が晴れ晴れとしてきたのです。

最高の精神の自由とは、自ら気づき、自分で自分を変えていくことだと私は思います。

人は物事が上手くいかないと、あいつが悪い、世の中が悪い、環境が悪いと、その原因を外に求めてしまいがちです。

しかしよくよく考えてみると、本当に悪いのは自分自身ではないでしょうか?自らを省みて、自らを変える勇気を持つ。このことが、自分の人生を力強いものにしていく一番の要訣であることに、私は思い至ったのです。

自分の教育力にいささかでも成長があったとしたら、それはすべて手こずった塾生のおかげでした。

松下幸之助は言いました。
「僕はな、物事が上手くいった時にはいつもみんなのおかげと考えた。上手くいかなかった時はすべて自分に原因があると思っとった」

自らを省みて、自ら変わる。これこそが人生の最高の要訣であることを、我が師・松下幸之助をはじめとする多くの方々の教えを通じ、そしてこれまでの人生を通じて、私は深く実感しています。

いかがでしょうか。
確かに相手が犯したミスに対して相手のためを思い、相手の成長を願って指摘をすることは当然必要でしょう。

ただし、『その指導方法に問題はなかったか、何か問題が起きたらまず自分自身に問題解決のベクトルを向ける』

私自身、自省しながら仕事に務めようと思います。

よしだ労務管理事務所

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