札幌市の「キャリアパス制度導入支援事業」をお手伝いしています。

みなさん、こんにちは。

4月に介護報酬改定が実施されてから2か月か経過しました。

改定に伴う新たな対策を構築し、少しずつ軌道に乗ってきた介護事業者様も

いらっしゃると思います。

 

札幌市では昨年に引き続き、「キャリアパス制度導入支援事業」を

行っています。

新しい処遇改善加算(Ⅰ)を取得している事業所は6割を超えていますが、

それでも、

  • そもそもキャリアパスって何?
  • 賃金体系を構築したいので詳しく説明が聞きたい
  • 正社員への転換制度を詳しく知りたい
  • 処遇改善加算(Ⅰ)を取得したいけど、どうすればいいのかわからない
  • 処遇改善加算(Ⅰ)を取得するための要件を詳しく知りたい
  • 処遇改善加算(Ⅰ)を取得するための就業規則の書き方を教えて欲しい

など日頃思いながら、

だれに相談したらいいのかわからないという方はいらっしゃいませんか?

 

私は、札幌市の委託を受けまして上記のようなご相談を個別にお受けする

お手伝いをしています。

 

関心がありましたら、以下をご確認ください。

[札幌市キャリアパス制度導入支援事業]

http://www.city.sapporo.jp/kaigo/k200jigyo/careerpath.html

 

 

 

 

「日本でいちばん大切にしたい会社」

みなさん、こんにちは。

しばらく書き込みをさぼっていると認識を持ちつつ

今日になってしまいました。

 

先週の3月16日(金)、法政大学大学院 坂本光司教授が、

10年ほど前に立ちあげた「人を大切にする経営学会」が主催する

「第8回 日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の表彰式及び記念講演が

ありましたので参加させていただきました。

 

今回表彰された企業は、

経済産業大臣賞   萩原工業株式会社(岡山県倉敷市)

厚生労働大臣賞   コネクシオ株式会社(東京都新宿区)

中小企業庁長官賞  伊那食品工業株式会社(長野県伊那市)

中小企業基盤整備機構理事長賞  株式会社吉村(東京都品川区)

審査委員会特別賞  6社

実行委員会特別賞  3社

以上、13社です。

 

応募者数は、第1回目は55社だったのが今回(第8回)は108社と倍になり、

中小企業だけでなく大企業からの応募も多くなっているそうです。

今回の受賞企業は、従業員20数名から5000人を超える会社までありました。

 

この賞の応募資格は、過去5年以上にわたって

以下の5つすべてに該当する必要があり、自薦・他薦は問いません。

  1. 希望退職者の募集など人員整理(リストラ)をしていない
  2. 仕入れ先や協力企業に対し一方的なコストダウン等をしていない
  3. 重大な労働災害等を発生させていない
  4. 障がい者雇用は法定雇用率以上である
  5. 営業黒字(NPO法人・社会福祉法人・教育機関等を除く)である

応募企業の中から、第一次審査、第二次審査を経て、上記企業が受賞されました。

 

表彰式後の各企業がスピーチで話される共通のフレーズは、

『ES(従業員満足)なくしてCS(顧客満足)なし』です。

従業員満足の向上が顧客満足の向上を生み、それが会社の発展・成長に

つながるという考え方です。

 

受賞企業のスピーチに先立ち、

丹陽信用金庫(兵庫県加古川市)理事長 桑田 純一郎氏の

『人にやさしい経営』 というテーマで記念講演がありました。

 

丹陽信用金庫は、大正15年、生野信用組合として創業、今年93年目の

金融機関で、規模は以下の通りです。

職員数  740名

店舗数  34店

出張所  82か所(店外ATM)

預金残高 7,400億5,600万円(全国261金庫中 54位)

貸出金  2,844億5,700万円(全国261金庫中 72位)

 

桑田理事長は、まず

「自分は金融機関の跡継ぎに生まれたが、自分自身はなにもできない。

職員に頑張ってもらわなければ会社は存続できない。

だから会社のために一所懸命頑張ってくれる職員にいつも感謝している。」

と職員に対する感謝の想いを語られました。

 

経営の基本は、『山林の経営』つまり、

「今の会社があるのは、30~50年前に山に木を植え、草を刈り、

間伐を行って将来のために木を育ててくれたおかげである。

だから今自分たちがすることは、人のため、社会のために、

今後の30年先、50年先のことを考えた『長期の経営』をすることである」

という考えです。

 

そして企業経営で最も大切なことは

「ES(従業員満足度)とCS(顧客満足度)の両方を達成させてこそ

会社の未来がある」

というお考え。

 

そのために、創業時代の原点に戻り、

「経営者は親であり、職員はその家族、つまり

理事長は親父であり、職員は息子であり娘である。職員同士は兄弟である。

みんな家族だから、経営の厳しい時も一緒に乗り越えられる」

を信念としています。

 

そこで、新入社員には ”家族” を認識してもらうために、新人研修はまず14日間の

合宿研修を実施します。

その間は、携帯電話を持ち込ませず自炊しながら、実務の研修というより

  • 社会人としての心構え(常識)(学生時代のヨコ社会(仲間)からタテ社会(上下関係)へ)
  • 常にありがとうという感謝の気持ちをもつこと

等を徹底教育します。

 

その後、新人男子は(地元であっても)寮生活を送らせて、

団体生活を通じて ”兄弟” になり、会社の求める人材に育てていきます。

新人職員には、2~3年のうちに社風を徹底的に身につかせ、

一方で職員が困ったことがあれば24時間、365日いつでも

公私を問わずなんでも相談するようにと理事長自身の携帯電話番号まで

オープンにしています。

 

桑田理事長は、新人職員全員の顔写真と経歴・家族構成等を

理事長室に張り出し、名前と顔、所属先、家族構成をこの期間に

徹底的に記憶するそうです。

それは、「従業員のためにどれだけ時間をさいているかが

大切なことであり、経営者に求められる当然のこと」と話されました。

 

ときに、節目節目で、未来のビジョンや自分の想いを熱っぽく語ったり、

また「何が大切か」「なぜ大切か」などという話をするために、

職員と接する時間を少しでも多く作ることを心掛けているそうです。

 

最後に、

「経営者は、誰よりも先に不安を感じる人間でなければならず、

その不安に備えて先に手を打つことができる人でなければならない。

また、経営者は悩む人間でなければならない。

職員(家族)はその姿を見て手助けをしたいと思う。

だから経営者は、従業員に助けを求めよ! それが家族である」

という話で締められました。

 

今回1時間余りのお話でしたが、

桑田理事長の会社経営や職員に対する熱い想いと覚悟が

ヒシヒシと伝わってきました。

 

講演内容をこの欄で十分表現できないのが残念ですが、

多少でも伝わればうれしく思います。

 

 

 

 

税や年金 一括電子申請!

みなさん、こんにちは。

最近の新聞は、『AI』とか『働き方改革』の記事をよく目にします。

今回のタイトルは、1月30日付日本経済新聞朝刊に掲載されていたものです。

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

 

税や年金 一括電子申請

20年メド、企業負担減

 

政府は2020年をめどに企業による税や社会保険の手続をオンラインで

一括して済ませられるようにする。オンライン申請の普及の障害になって

いた電子署名を省略し、企業名や給与額など各申請に共通する情報は一度

の入力で済ませる。

(中略)

企業が代行する従業員の税・社会保険手続きはこれまで、所得税は税務署、

住民税は地方自治体、年金は年金事務所、健保は全国健康保険協会(協会

けんぽ)など、雇用保険はハローワークで扱ってきた。大半の企業が書類

やCD-ROMを各機関の窓口に持ち込んでおり、主な項目のオンライン申請

の割合は16年度で13%にとどまる。企業の申請は社会保険だけで6,300万件

ある。

オンライン申請は既にできるが社会保険、所得税、住民税のシステムがそれ

ぞれバラバラだった。申請に必要な電子署名は取得手続きが複雑で、年間

7,900円の利用料がかかり、普及していない。

一括申請できる新システムでは、電子署名の代わりに国が通知した法人番号

(企業版マイナンバー)とひもづけたIDとパスワードを無料で発行し申請に

活用する。情報漏えいの防止が課題になる。補助金の申請でも共通情報の

入力は一度きりにして国・地方の様々な補助金を一括申請できるようにする。

 

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

 

これまで自社内で手続きを行ってきた多くの会社は、10年後には大きく変化

しているのではないでしょうか。

 

 

 

従業員が活き活きと働く職場づくり!

みなさん、こんにちは。

 

数年前から「人を募集しても応募すらない」という話をよく聞きますが、

一方で人材に困っていない人手不足とは無縁の会社も現実にあります。

その要因はいろいろあると思いますが、私が思ういちばんの違いは、

「従業員を大切にしている」かどうかだと思っています。

つまり、従業員をコスト(経費)と考えるのではなく

会社の財産であり投資と考えられるかです。

 

では、「”ヒト”を財産と考え投資する」とは、どういうことでしょうか?

賃金を上げることもその一つですが、そうした賃金は2~3か月も経つと

”当たり前” になってしまい、さらに「もっと上げて欲しい」

と思うのは人間の心理として当然で根本的な解決にはなりません。

 

それでは従業員に投資するものとは?

 

ここでは従業員一人一人が、

「自分自身の存在意義を自覚し、価値を認めること」

つまり、

「欠点も長所もある自分のことをありのままに認め、

これていいと思える気持ち」

言い換えれば、『自己肯定感』を高めることです。

 

では、自己肯定感が高くなると人はどう変わるのでしょうか?

 

・前向きになる

・困難な状況でも自分を信じて行動することができる

・自分の考えを人に言えるようになる

・人の目を気にせずに自分の意思で決めることができるようになる

・よく考えて自分の意見を変えることができる

・目標を達成するために粘り強く努力を続けることができるようになる

・ストレスを感じにくくなる

・批判を受け入れ、さらに向上することができる

・落ち込んでも完全に挫折せずに失敗から立ち直ることができる

・相手を認めることができるようになる

 

(上記項目は、『なぜあなたの力は眠ったままなのか』

岩堀 美雪著 致知出版社 から抜粋しました。)

 

このように自己肯定感が高くなると、従業員自身も気付いていない

潜在的な能力に目覚めることができます。

 

それを認識したとき従業員は、働くことが楽しく、やりがいを感じ、

自分の今の仕事と会社に誇りを持つことができます。

 

従業員が仕事や職場にやりがいと誇りを感じることができれば

お客様にも心から喜んでもらえるサービスを提供しようと

考え行動することは自然なことです。

 

では、どうすれば『自己肯定感』を高められるのでしょうか?

いろいろな考え方や方法はあると思いますが、

ここでは『宝物ファイル』をご紹介します。

 

『宝物ファイル』を職場の仲間といっしょにつくることで、

 

・自分の人生を振り返ることができます

・自分の長所を見つけることができます

・自分の存在価値を認識することができます

・自分の気持ちを率直に表現することができます

・自分の周りの人に感謝の気持ちが持てるようになります

・仲間(上司、同僚、部下)のこれまでの人生をシェアすることができます

・仲間の気持ちをシェアすることができます

・仲間と率直に意見を言うことができます

・仲間の意見を尊重することができます

・仲間に優しく接することができます

 

これまで従業員に対していろいろ研修等を試みながら

思うような成果に結びついていないとお悩みの経営者が多いと

思います。そういう方は一度体験されてはいかがでしょうか。

 

私自身、今月16日から18日まで3日間、再度受講して改めて思いました。

 

 

 

以下は、9月に『宝物ファイル』を体験したときに記したものです。

↓  ↓  ↓

たった一冊のファイルが人生を変える!

 

 

 

2018年度介護報酬改定に向けた議論の動き

みなさん、こんにちは。

10月の衆議院選後、社会保障審議会・介護給付費分科会において

介護報酬改定に向けた本格的議論が再開され、より具体的に議論が進められています。

そのなかで、「訪問介護」と「通所介護」について

いくつかポイントをまとめました。

 

  • 訪問介護

【その1】生活援助の報酬見直し

生活援助に係るサービス提供について、地域及び事業所によって

サービス提供回数の格差が大きいことが背景にあり、

「現在の訪問介護員の要件である130時間以上の研修は求めないが、

生活援助中心型のサービスに必要な知識等に対応した研修を創設し、

その研修を修了した者が生活援助サービスの提供を担う」

という形をとることで、生活援助の基礎報酬の引き下げが行われる方向です。

ただし、新たな研修を「創設」して「運用」する関係上、実施までは

一定の期間が必要になると思われます。

 

【その2】集合住宅減算の見直し

これまで有料老人ホーム、サービス付き高齢者向住宅、養護老人ホーム、

経費老人ホーム(以下「従来の4施設」)に限っていた集合住宅減算の範囲を

「一般集合住宅」まで拡大されます。

さらに、事業所と同一敷地内又は隣接敷地内の建物に居住する者のうち、

「従来の4施設に居住する利用者の人数が1か月あたり10人以上」と

「一般集合住宅に居住する利用者の人数が1か月あたり20人以上」の場合に、

減算率の引き上げが行われる方向です。

 

その他詳細はこちらをご覧ください。

↓ ↓ ↓

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000183149.pdf

 

 

  • 通所介護

【その1】これまでの2時間枠から1時間枠へ時間区分の変更

変更に至った背景は、事業所の実際のサービス提供時間をみると、

「7時間以上9時間未満」は「7時間以上7時間半未満」に、

「5時間以上7時間未満」は「6時間以上6時間半未満」に、

「3時間以上5時間未満」は「3時間以上3時間半未満」に

それぞれピークがあった(厚生労働省の調査結果)ことによるものです。

 

【その2】大規模通所介護事業所の報酬見直し

10月下旬に事業所別の実態調査が発表になりましたが、その中で

通所介護の平均収支差率が4.9%となっていました。

更にこれを規模別に分析すると

地域密着型(2.0%)、通常規模型(3.4%)、

大規模型Ⅰ(7.9%)、大規模型Ⅱ(10.0%)

であり、財務省が主張する「中小企業の平均利益率は2.6%なんだから、それらを基準に

報酬改定すべき」を考慮すると報酬削減は避けることができないかもしれません。

 

その他詳細はこちらをご覧ください。

↓ ↓ ↓

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000184009.pdf

 

 

以上です。多少とも参考になれば幸いです。

 

 

 

 

 

「長生きして幸せ」と言ってもらえる介護職に

みなさん、こんにちは。

今回は久しぶりに公益財団法人介護労働安定センターが毎月発行している

『CAREWORK11月』から社会福祉法人敬心福祉会 人材育成担当

山口 晃弘さんのコラムをご紹介します。

 

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

 

96歳の女性入居者Hさんは、3か月前に特養に入居されました。

ご主人は早くに先立たれ、男の子3人を女手一つで育ててきました。

3人の息子さんが自立して家を出た後は、一人暮らしをされていました。

しかし、自宅内で転倒し、頭部から出血して救急搬送されたことをきっかけに、

特養に入居することになったのです。

 

(中 略)

しかし、入居してから2か月が過ぎた頃、Hさんに異変が起きていました。

活気がなく、表情は明らかに元気がない。会話もかみ合わず、

特に明け方に、その症状は顕著になりました。

ある日の明け方、職員が部屋を訪れると、

Hさんは床に排尿をされていました。

普段はそのようなことはありません。

職員に声をかけられ、我に返ったHさんは、

大変なショックを受けました。

なぜそんなことをしたのか、自分でもわからない。

それからのHさんは、いつも両手で顔を覆い、職員の声掛けにも

うつろな表情をされるばかりでした。

 

ある日、私は夕食後に食堂へ行き、

「Hさん、今から少しお散歩しに行かない?」と誘いました。

Hさんは驚いた表情で、「え? でももう夜でしょ? 」と言いました。

私が「夜に出かけるくらい、いいじゃん。子どもじゃないんだから」

と言うと、「行きたい! 」と喜んでくださいました。

近所のスーパーの前で、2人で野菜ジュースを飲みながら話をしました。

ずっと東京で生活をしているHさんですが、東京タワーに行ったことが

ないとのこと。

「じゃあ、今度行こうか? 」私がお誘いすると、

Hさんは「きゃー! 本当!?  行きたい! 」と大喜びしてくれました。

「どうせなら、夜に行こうか? 東京の夜景を見せてあげる」

と約束しました。

 

(中 略)

東京タワーに行く前日の朝。

「いよいよ明日だね!」と声をかけると、

「そうだね! 楽しみだわ!! 」と笑顔を見せてくれましたが

午後にはやはり憂鬱な表情に。

 

そんなHさんを喫茶室に誘って話を聞きました。

心を開いてくださったのか、Hさんはご自分のこれまでの人生を

紐解くように話してくれました。

戦争中、戦後の苦労。3人の子どもに恵まれた喜び。ご主人との別れ。

女手一つで3人の子どもを育ててきたこと。

子どもたちがそれぞれ家庭を持ってからの一人暮らし。

 

「自由に気ままにやってきたけどね。96歳にもなると、

一人暮らしは不自由で、家で転んで頭を打っちゃたの。

倒れているところをヘルパーさんが発見してくれて、

救急車で運ばれたのよ。

お医者さんが息子に、もう一人暮らしは無理って言ったみたい。

その時、息子から言われたの。『老人ホームに入ってくれ』って。

辛かったですよ。本当に辛かったわ。

でもね、私が老人ホームに入れば、息子は幸せになれるんです。

子どもの幸せを願わない親がいますか?

だからね。私は今でも息子が面会に来ると言うの。

『ここはいい所よ。おトイレ行きたいって言えばすぐに連れて行って

くれるし、食事も美味しいし、みんなに親切にしてもらって、

お母さんは今が一番幸せ』って」

そう言いながら、Hさんは涙を流していました。

 

私の心の中に、悲しみ、悔しさ、複雑な感情があふれてきました。

Hさんは続けて、「あたし呆けちゃったんでしょ? 誰も本当のことを

言ってくれない。お願い! 教えて! あたし呆けちゃったのよね? 」

と私に詰め寄りました。

「大丈夫。明日、俺が呆けが治っちゃう魔法をかけるから」

私はHさんに約束しました。

 

東京タワー企画当日。おしゃれをして出かけたHさん。

夜の新宿、六本木を抜け、人生初の東京タワーへ。

その表情は、昨日までとは全く違いました。

「夜遊びなんて、何十年ぶりかしら」と無邪気に笑うHさん。

展望台から東京の夜景を見るHさんの眼は、キラキラと輝いていました。

「こんな素敵な景色は初めて見ました。長生きしてもろくなことがないと

思っていたけど、そんなことなかった。幸せだわ~ 」と

会心の笑顔を見せてくれました。

 

「夕食は何がいい? 」と聞くと、

東京タワーのフードコートを見渡したHさんは、

「ピザはいいね~ 」と嬉しそうに笑いました。

「ピザ食べたことあるの? 」と聞くと、

「ないよ。初めて」。そう言って

顔より大きなピザを頬張りながら、

「幸せだね~」とビックリするほどよく食べていました。

 

帰りの車内。何度も何度も「ありがとう」と言ってくれたHさん。

施設に帰るのが惜しいようで、

「もうちょっと遊んで行こうか?」と言って大笑いしていました。

 

この日を境に、Hさんの認知症のような症状は出なくなりました。

人生には楽しみがあることが大事です。

そして、施設に入居してくる方たちには、一人ひとりに人生があることを

私たち職員は知るべきです。

入居に至るまでに、ご本人はもちろん、ご家族にどんな葛藤があるのか。

ご家族だって、大切な親を施設に預けたいわけがない。

みんなやむを得ない事情があって、入居に至るのです。

 

そういった人たちの思い、願いを私たちは知っているでしょうか。

受け止めているでしょうか。

一人ひとりに ”人生” という物語があります。

だからこそ、優しくしてください。心で向き合ってください。

高齢の方たちに、

「苦労して生きてきたけど、長生きした甲斐があったよ」

そ言ってもらえる介護職でありたいです。

 

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

 

いかがでしょうか。

職員のみなさんが、お年寄りのこのような気持ちに思いを馳せることができるならば

昨今のような施設での虐待やまして殺人事件など起きるはずがないと思いますが・・。

 

 

 

 

よしだ労務管理事務所

〒004-0053
北海道札幌市厚別区厚別中央3条
2丁目12-35 第一サトウビル 2F
TEL:011-378-4550

人材育成の悩みから開放される!介護職員10,000人以上の「意識」と「行動」を変えた研修とは?今すぐ使えるノウハウレポートを無料でダウンロードできます。

このページの先頭へ