その仕事に楽しみを見つける

みなさん、こんにちは。

最近、お客様をはじめ同業者その他お会いする方とお話をすると、最初のうちは雑談なのですが、いつの間にか”人材不足”の話になり、「どのように人材を育成すればいいのか?」という話題になります。

そんな折、月刊誌『致知』2月号を呼んでいますと、元新幹線カリスマ販売員 茂木久美子さんの記事がありましたので一部ご紹介します。

 

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(前半省略)

自分の時間を短縮する

 

― 茂木さんが社内販売員になられたきっかけを教えてください。

茂木 最初は芸能人の人に合えるのではないかって(笑)。それに私は高卒だったので、資格や免許は何ももっていない。何ができるかといったら、接客くらいかなという感じでした。

ただ、やると決めたからには、「もう、ここでやる」というのはありましたね。「やる、負けない。変わりたい。」みたいな気持ちはかなり大きくありました。

― 実際に仕事を始められていかがでしたか。

茂木 私は山形営業支店のオープニングスタッフとして14名のうちの一人でしたが、2か月もしないうちに私以外のメンバーが一気にいなくなって、他の営業所から人を借りるような状況でした。

辞めていかれた方々が口々に言うのは、「辛い」「きつい」でしたね。確かに山形新幹線の場合、在来線の線路の上を走っているため揺れも大きく、思いワゴン車を押すにも腕と足の力がかなり必要となります。しかも、泊まり勤務なんかもあったので、既婚者にはなかなか難しいところもあったと思います。

― なぜ、茂木さんは続けられたのでしょうか。

茂木 もちろん体力的には厳しいところはありましたけれど、単純に毎日東京に行ける、というのが楽しかったのはあります。

あとは仕事を終えて帰りの電車に乗り込むと、「きょうはどんな人と会ったっけな」「あの人は今頃家に着いたかな」ということをよく考えていました。そのうちに、「明日は〇曜日の〇時〇分の新幹線だから、どんな商品が売れるかな」といったことを考えるのが楽しくなっていったんですよ。

― そうやって事前準備をされるようになったと。

茂木 そうですね。それと販売技術に関しては、生み出すきっかけをお客様からいただきました。まあほとんどがお客様からのお叱りが発端なんですけどね(笑)。

例えば、新人の頃にお客様から「回ってくるのが遅い」とお叱りをいただいたことがありました。それで移動時間を短縮しようと早歩きで移動したら、今度は早すぎると別のお客様から怒られた。

その時に私が気付いたのが、お客様にとっての時間を短縮するのではなく、私の時間を短縮すればいいということでした。

― 自分の時間を短縮する。

茂木 ええ。それがきっかけで生まれたのが、つり銭のお渡し時間の短縮でした。と言うのも、それまでの私は商品をお渡ししてからお金をいただくまでボーッとして待っているだけだったんです。しかもお釣りの計算も遅かった。

そこでまずは小学生用の計算ドリルを買って暗算を速くできるように練習し、お金もポケットの使い方を工夫して、サッとお出しできるようにしました。そうしたらそれまで一度の乗務で三往復くらいが精いっぱいだったのが、六、七往復できるようになったんです。

― それはすごい効果ですね。

茂木 他にもお客様の足にワゴンの角をぶつけて、大変なお叱りを受けたこともありました。通常、車内販売する際には、進行方向に関係なく、ワゴン車を自分の前に置いて歩きます。そのためにお客様の背後からワゴン車を押していく場合、お客様の足元が死角になってしまうんですよ。

その時に思いついたのが、押してダメなら引いてみなと。これが「バック販売」でした。お客様の背後から車両に入っていく場合に、私が押すのではなく引いていけば、お客様の足にぶつける危険もなくなります。

― しかし、重いワゴン車を引くのは大変ですね。

茂木 ええ。体力だけでなく、テクニックも必要でした。ただ、バック販売を始めたおかげで事故が起らなくなっただけでなく、車内からお客様の「すみません」という呼び止めの言葉がなくなったんですよ。

なぜかと言うと、ワゴン車を引くことでお客様と対面しながら歩くことになるでしょう。そうするとチラリとこちらを見たりとか、ちょっと手を挙げてくださるといった、お客様からの「欲しい」の合図を見逃すことがなくなったんです。

 

(中略)

 

誰よりも美味しい蕎麦を

 

― それが茂木さんの原点だと。

茂木 そうですね。あとは仕事を楽しもうとか、楽しむことを探そうとする人が、やはりどんな仕事をしていても強いと思います。

会社に入ると、自分の願いと異なる部署に配属されることだって絶対あるでしょう。そんな時でも素直に受け入れて、その環境の中で何か楽しみを見つけられる人のほうが、イキイキと生きていると思うんですよ。

実は私、新幹線を下ろされて、駅の立ち食い蕎麦屋で働いていた時期がありました。花形の新幹線から、なんでこんな裏方にって、毎日泣きながら仕事に行っていたのですが、「ここままではダメだな」と思って、ある時から「この店の蕎麦を誰よりも美味しくつくってやろう」と決めたんです。

朝や晩は混んでいましたけど、それ以外の時間は空いていたので、いつもお客様でいっぱいの店に変えてやろうって。そうしたら、北海道から飛行機で食べに来てくださる方まで現れたんですよ。

― 蕎麦代より交通費のほうが高くつくにもかかわらず、ですか。

茂木 そうなんです。1年もしないうちにそういったお客様がどんどん増えていきました。

結局、新幹線をご利用のお客様から、「車内販売員の茂木さんがいない」という声を多くいただいたのがきっかけで元の職場に戻りましたけど、どの仕事もそこにどんな楽しみを見つけられるか、それが最も大事なことだと思います。

 

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いかがでしょうか。これを読まれて「うちにもこんな人がいてくれたらいいな。」と思われた方が多いと思います。

しかし、『仕事にやりがいを見いだせない』、『自分の目標がない』という従業員に『人生の目標をもつことの大切さ』や『自分の仕事が誰かの役に立っている』ことに気付かせることもリーダーの役目ではないでしょうか?

以上です。

 

 

よしだ労務管理事務所

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